1. 肩こり解消にはふくらはぎを温める

週末になると一週間の疲れが出てしまう。
土曜日か日曜日のどちらかは、休養日にしているという話もよく聞きます。
疲労感から肩こりが辛いと感じたら。
ふくらはぎをしっかりと温めてほぐしてみましょう。
なぜ、肩こり解消にふくらはぎを温めるのか?
理由を説明させていただきます。
人間の体の構造には三つのシステムがあります。
血管系、神経系、筋膜系の三つのシステム。
ふくらはぎは心臓から最も遠い位置にあり、血流が滞りがちです。
いつも体重を支えているため、疲れも溜まります。
温めることで、滞っていた血液が動き出します。
血管系のシステムが上手く働き出すので、肩の血流不足解消にもつながるのですね。
血流が良くなると、自律神経の副交感神経の働きがアップします。
肩こりがひどくなる原因の一つが交感神経の緊張が強すぎること。
自律神経の働きもバランスが良くなり、強い緊張症状は解消されます。

 

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次に筋膜系。
血流の改善と副交感神経の働きにより、ふくらはぎの筋肉は柔らかくなります。
人間の体はパーツを組み立てて作られたのではありません。
植物が一つの種から育つのと同じで、一つの受精卵から育ちました。
なので、どこかが緊張すると筋膜を通じて離れた弱い場所に緊張が伝わるのです。
ふくらはぎの緊張は、太ももから腰背部を通じて首から肩に影響を与え、強い肩こりを引き起こします。
肩こりが辛い時には、どうしても上半身ばかりを意識しがち。
首から肩を動かしてみたり、ストレッチすると同時に、ふくらはぎにも意識を向けてみましょう。
人間の体を構成する三つのシステムの働きが良くなることで、肩の不要な緊張が和らぎます。
休養日の過ごし方の一つとして、参考にしてみて下さい。

 

 

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2.肩こり解消・思考が冴える指の刺激
いつも肩が凝った感じがする。
何だか朝から集中力が無い。
そんな状態から脱出するために効果的な豊富の一つ。
“左右の指先を押し合う動作”
方法は簡単!
・まず両手を合わせ、左右の指先を五指全部ぴったりと合わせます。
・次に、手を合わせたまま五本の指先を開きます。
・指先だけを合わせて、手のひらの部分を離しましょう。
・この状態で指先に力を入れて押し合います。
・5秒ほど押し合ったら力を抜いて一呼吸入れましょう。
・同じ動作を15〜20回程度繰り返します。
この指先を押し合う動作は、毎日続けることで大きな変化をもたらしてくれます。
やってみると全身が温かくなるのが感じられると思います。
指先の末端にまで血液が廻り、全身の血流が改善し肩こりの辛さも和らぐでしょう。

また、指先には非常に敏感な感覚を持つマイスネル小体という感覚細胞が密集しています。

 

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そのため、指先の刺激は大脳の働きを活性化させ、集中力も上げてくれるでしょう。
スウェーデンのウメオ大学統合医学生物学部の研究チームが最近、こんな発表をしました。
「人間の皮膚には脳のような計算処理能力がある」
これだけでは、何のことだかよくわかりませんよね。
指で何かに触れた感覚は脳に伝わり、頭でそれを理解し考えると思われていました。
しかしこの研究では、感覚が脳に届く前にすでに指先で理解されている。
簡単にまとめると、私達は脳だけでなく指先にも思考力があるということでしょう。
つまり、そんな大切な指先が血流不足になってしまったら。
肩こりがひどくなるだけでなく、集中力や思考力も低下してしまいます。
充実した日々を過ごすため、この指先を押し合う方法も試してみることをおススメします。

 

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3.デスクワークによる肩こり解消
パソコン仕事や長時間の事務作業で肩が凝る。
解消法として、緊張した肩の周りの筋肉を緩めるためのストレッチ。
目の疲れの解消法。
姿勢の改善。
呼吸法。
色々あり、これらは肩こり解消のために全て重要です。
全て実行してが、あまり効果を感じられない。
良くなった気がするが、すぐに元に戻ってしまう。
ならば、これを試してみて下さい。
“手の親指の筋肉のストレッチ”
昨日の話の続きになります。
親指の付け根の母指球筋の緊張を和らげることは、デスクワークで肩が凝る人にとっては特に大切。
母指球筋は、母指内転筋・母指対立筋・短母指外転筋・短母指屈筋という4つの筋肉で構成されています。
名前を見て何となくイメージ出来るでしょうか?

親指を握りこむ動作をする時に働く筋肉ですね。

 

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この母指球筋と肩こりの関係を知るために、次の動作をやってみて下さい。
椅子に座り、両手の親指を中に入れた状態で、しっかりと握り拳を作る。
いかがしょうか?
これだけで首から肩のコリ感がひどくなるのを実感していただけると思います。
理由は二つあります。
母指球筋は前腕の筋肉から上腕の力こぶを作る上腕二頭筋、肩から首にかけての僧帽筋という筋肉と筋膜でつながっています。
肩・首と手のひらの筋肉。
離れた位置にありますが、構造的には連続しているんです。
もう一つは、親指を握りこむことで、副交感神経の働きが低下します。
副交感神経は緊張を和らげる神経。
この神経の働きが低下することで、更に首肩の筋肉に力が入ってしまうのです。
同じ姿勢で長時間、手だけを動かして仕事をしていると、知らず知らずのうちに親指に力が入っていませんか?
この緊張を取り除かないで、首や肩のストレッチだけを行っていても、一時的に良くなるだけで、またすぐに緊張が戻ってしまいます。

 

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母子球筋のストレッチの方法
・ストレッチする側の手を胸の前に置き、肘を曲げ手のひらを上に向けます。
・反対の手でストレッチする側の親指をしっかり握りましょう。
・ストレッチする側の手を大きく開き、反対の手で親指を大きく反らせます。
・心地良く10秒ほどストレッチさせましょう。
・左右同じように2〜3回繰り返します。
また仕事の合間に時々、手のひらを大きく広げるだけでも効果があります。
親指と体の使い方に関しては、昔から知られていました。
柔道をの有段者になると、組む時も小指で相手の胴着をつかみ、親指には力を入れません。
空手の達人も決して拳を固く握りません。
相手に当てる瞬間だけ拳に力を込めます。
肩や首に強いこりを感じた時、親指を意識する人は少ないのではないでしょうか?
どうしても不快なこり感が解消しない時、少し手の母指球に意識を向けてみて下さい。

 

 

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4.ストレスによる緊張を和らげる指揉み
イライラする!!
誰かに言われた一言が気になって仕方がない。
肩こりや首痛の原因は、長時間のデスクワークや体の使い過ぎだけではありません。
日常で遭遇する様々なストレスから来る緊張。
適度に解消出来れば良いのですが、なかなかそうも行きませんよね。
指への刺激は、そんな緊張を和らげるのにも効果的。
やり方は簡単!!
指を一本一本、付け根から指先の爪の方に向かって揉むだけ。
強めに少し痛いくらいに刺激するのがコツです。
特に指先をしっかりと刺激しておきましょう。
揉んだ時に特に痛い指先があれば、痛みが無くなるまで丁寧に揉んで下さい。
スッと力が抜けるように感じられると思います。
気を付けなければいけないのは、立ったまま指をしっかり刺激すると脳貧血を起こすことがあります。
頭に登った血液が一気に低下するため、少し注意して下さいね。

なるべくなら座った状態で行って下さい。

 

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指先には人間の体の中でも特に感覚が鋭い部位です。
脳と同じような働きをしていることもわかって来ました。
東洋医学的にも手の5本の指からは、経絡という体のエネルギーの通り道が6本走っています。
指先への刺激は全身へのエネルギーの循環を促進してくれます。
どうしてもイライラが止まらない。
何かが気になって仕方が無い。
こんな時は頭にエネルギーが集中し過ぎてオーバーヒートしている状態。
上手くエネルギーの流れを良くすることで、緊張も和らぎ肩こりや首痛も解消します。
首や肩が緊張し、頭もオーバーヒート気味の時に試してみて下さい。

 

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5. 肩こりひどい時に意識すること
肩こりの解消法についてお話させていただいています。
今回は肩こりを感じた時に、知っておいてほしいお話をさせていただきます。
平成25年の厚生労働省国民生活基礎調査のデータでは、肩こりは20歳〜59歳までの女性が訴える症状の第1位。(60歳以上は腰痛が1位)
30歳〜69歳までの男性でも腰痛に次ぐ第2位を占める症状です。
これだけ多くの人が肩こりを訴えているにもかかわらず、あまり研究が進んでいないのが実態です。
決して研究が行われていない訳ではありません。
肩こりの背景に潜む原因が、あまりにも複雑過ぎるため、現代医学では病態を解明するのが難しいのです。
その中でも、知っておいた方が良い原因をいくつか挙げさせていただきます。
肩こりには、特別な病気が無く首から肩にかけての重だるさや不快感がある「原発性肩こり」
・整形外科関連疾患
・内科・外科関連疾患
・眼科関連疾患
・耳鼻科関連疾患
・歯科関連疾患

・精神神経科関連疾患

 

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などの病気が潜んでいる「症候性肩こり」の2種類があります。
肩こりを発生させる疾患として、高血圧や狭心症、心筋梗塞。
消化器疾患では、胃・十二指腸・肝・胆・膵臓などの疾患。
特に胆嚢や膵炎で強い肩こりが出現します。
症候性肩こりは、体を温めたり、リラックスさせても全く症状が軽減しません。
夜になると特にうずくような痛みがある、などといった特徴があります。
他にも呼吸器疾患や、脳出血・脳梗塞などの脳疾患、偏頭痛・貧血などでも肩こりが生じます。
整形外科的な考え方をベースとして、東洋医学や自律神経の働きのバランスの調整、心の悩みの解消などを取り入れ、様々な施術が行われています。
それでどのような肩こりでも解消できるのかと言えば、残念ながらそれは出来ません。
上記のような内科的な疾患や脳疾患などは、どうすることも出来ないものが多々あります。
最近facebookなどのSNSで、現代医学を否定するような書き込みが多々見られるようになりました。
今の医療の問題と向き合った、素晴らしい意見も数多くあります。
一方で、あまりにも行き過ぎた医療バッシングも少なくありません。
レントゲンは人体に有害でしかない、病院で行う検査は必要ないだとか・・・

 

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私はこれらの意見には反対です。
物事には必ず陰と陽、影と光の部分があります。
問題の一側面だけしか捉えようとしない意見には共感出来ません。
現代医学が今までどれだけ多くの人を痛みや苦しみから救って来たのか!!
絶対に忘れてはならないことでしょう。
単なる肩こりと感じていたとしても、あまりにも症状がひどい場合は、一度は医療機関の受診をおすすめしています。
病院へ行ったが、何もしてもらえなかった。
よく聞く話です。
例えそうだったとしても、重篤な疾患が隠れていないとわかった。
そのように捉えるだけで、様々な肩こり解消法は、更に有益な物になるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!